出雲国参拝ツアーレポート～新月に龍神信仰の出雲国で、龍神の息吹を感じるツアー～

初日の宴会を終え、それぞれの部屋で時間を過ごす頃、雨が音をたてて降り始めました。
深夜には強風で周りの木々が揺れ、旅館の戸もガタガタと鳴ります。
龍神の息吹を感じるツアーにもってこいの天気ではないかと腹をくくって起きた朝。
あれほど強く降っていた雨は止んでいました。
「安心」はさせてくれないけれど、ちゃんと龍神様に見守られているようです。

さて、2日目最初の参拝先は、出雲市にあります「鰐淵寺・摩陀羅神社」です。昨日参拝ルートを変更したため、この日は出発は7時半！にもかかわらず、みなさんキチンと朝食をとり、時間通りに出発しました。途中、空に虹がかかり、昨日からの奇跡の連続に感動して涙が出そうでした。

鰐淵寺到着！
新緑がキレイです。
到着後、グループにわかれて向かう先は浮浪滝。

山道をどんどん進んでいきます。

道なき道もあり、本当にこの道で合っているのか不安になった頃、滝が見えてきました。

<鰐淵寺・浮浪滝メモ>
智春上人が推古天皇の眼病平癒を山内の浮浪滝で祈っていたとき、落とした仏器を鰐（ワニ）がくわえて淵から上がってきたことからこの寺の名が付いたと言われています浮浪滝は修験者の守護神”蔵王権現”の聖地とされ、滝の裏は岩窟になっており、滝壺の奥には蔵王堂がはめ込まれるように建っています。弁慶もこの滝に打たれて修行したと伝えられています。

マイナスイオンを沢山浴び、また下っていきます。
下では、住職さんがお茶を用意して待っていてくださいました。
早朝トレッキングの後の水分補給、嬉しかった！
また住職さんのお話も興味深く聞かせていただきました。

休憩をした後は、鰐淵寺・摩陀羅（まだら）神社へ。

鰐淵寺

摩陀羅（まだら）神社
風邪の神様が祀られているとのことで、今回（STAFFも含めて）風邪気味の方が何人がいらっしゃったので、「どうか早く治りますように・・」と祈りました。

そして次の場所へ向かうため、バスに乗り込む頃、大粒の雨が降ってきました。
すごいタイミングです。
そして皆さん、早朝からハードな参拝でしたが元気いっぱいです。

大山に向かう途中、強風で何度かバスが左右に揺れます。
この日、大山のある米子市では台風並みの強風でトラックが４台も走行中に横倒しになったとか。
電光掲示板には「暴風警報発令中」の文字。道路には木々が散乱し、別の車で移動していたSTAFFも必死で運転していました。

大山につき、昼食を取ったあとはいよいよ大神山神社奥の宮へ。

強風で歩くのもやっとでした。
とにかく気をつけて、怪我のないようにと声を掛け合いスタートします。

鳥居をくぐり、日本一長い自然石を敷き詰めた参道を歩いていきます。
坂道に、向かい風。
何度も心が折れそうになりました。

見えてきた！

片目の青い狛犬が、皆さんのここまでの頑張りをしっかりと見ていてくれました。

まだ雪の残る奥の宮です。

<大神山神社　奥の宮メモ>
御祭神は、大己貴命（おおなむちのみこと・大国主命）。自然石を敷きつめた700ｍの参道の長さ、国内最大の権現造りの社殿、幣殿の白檀の漆塗りの荘麗さと、大神山神社奥宮には三つの「日本一」があり、西日本最大級の神輿があります。

拝殿に一歩入ると鮮やかな装飾が施された内部にまず驚きます。
奥の宮では昇殿参拝をさせていただきました。
参拝までの暴風は参拝が終わる頃には治まり、あれほどきつかった参道も、帰りは下り道。
不思議なのは、皆さんの顔つきも動きも行きと帰りでは全然違っていたことでした。
暗雲が立ちこみ、暴風吹き荒れ、何度も何度も立ち止まりながら、みんなの心は一つになり、ただ上を目指していきましたね。
そんな参拝の帰りに見る景色は最高でした。