美人への道
〜ニッポンの美しい女神たちへ〜Vol. 57
神秘の力を持つおネコ様・・☆
立春を過ぎて本格的に新しい年明けを迎えました。
最近、何かと『ネコ』に関する記事が世間を賑わしていますよね。
ネコによる経済効果『ネコノミクス』に始り、スマホゲームから動画サイトに至るまで『ネコ』は年々、人気が上昇しています。
実際私も、ネコとの生活を10年以上送っていますし『類友原理』でしょうか?
私の周りにもネコを飼われている方が本当に多いです。
古代、エジプト時代では愛玩動物として飼われていた以上に『バステト』と名付けられた女神として崇敬対象の動物でした。
古代歴史の中で神格性を与えられて崇拝されている『おネコ様』は日本でも
ネコを祀った神社・寺が多数存在しています。
ペットの中で一番人気の犬たちはネコたちよりもずっと古い石器時代から人間と生活を共にし、忠誠心を持っている生き物ですが、何故か神格化される事はありませんでした。
ただ日本国内ではお狐様の『稲荷信仰』の前には『犬神信仰』も存在していますので、神格化されていないのは西洋の歴史上の話です。
何故、ネコは神格化されたのか?
この観点から見ると様々な諸説があり一言で説明する事は出来ません。
しかし、一番解りやすい部分をピックアップすると太陽の角度により敏感に変化する『ネコの瞳の形』にあるようです。
光の強さで瞳の形が変化する・・
古代の人々は太陽の動きがネコの瞳の形を同一と考え、夜の闇の中でも物を見る事が出来るのは太陽がネコの目を通して見ているものであると考えました。
そんな歴史の流れから現代では『ネコ』に関するジンクスが多く存在します。
良い意味での例えでは
○ 真っ白いネコの夢や道で見かけると縁起の良い事が起きる。
○ 黒ネコが住み着いたらその家は繁栄する。
○ ネコの口の周りが黒いとお金が入って来る。
など縁起担ぎの意味に用いられると思えば真逆の意味もあり
○ ネコと一緒に川を渡るのは縁起が悪い。
○ ネコの背中を逆に撫でると運気が落ちる。
○ 玄関先にネコがいると不幸を招く。
と言う具合に信憑性は置いて様々な言い伝えが存在するのも事実です。
そして『縄張り意識』の高いネコは地霊や気の良い場所を好みます。
道を歩いている時、ネコたちが群がる風景を見る事があると思うのですが、
そんな『おネコ様』たちの集会所に気の悪い場所はありません。
家の中でも即座に自分たちの居心地の良い場所を見つけるのが得意でもあります。
また自然現象とネコのしぐさもリンクしている所があり、ネコが顔を洗ったり、髭が何時も以上に垂れ下がっていると次の日雨が降ると言われています。
鑑定のお仕事でペットの気持ちや状態を読み解く『ペットリーディング』をする事がありますが、その中でもネコちゃんに関するご質問がダントツに多くなりました。
神秘の力を持つネコ様たち・・その中でも実際に触れた不思議なエピソードを1つご紹介したいと思います。
一言で『ネコ』と言っても人間同様、様々な性格があり神経質なネコも居ればおっとりとしたネコもいます。
私がリーディングしたそのネコちゃんは、とても頭が良く人間以上に気遣いをするある意味、気まぐれなネコの性格より人間以上の情の深さを持ち合わせた凄いネコちゃんでした。
『ネコ可愛がり』と言う言葉通り、ご主人もそのネコちゃんの事を溺愛していました。
しかし、悲しい事にそのネコちゃんは12歳の若さで病に倒れ、看病の甲斐も無く天国へ旅立ってしまいました。
その時のご主人の落ち込み具合はハンパでは無く、現実にいなくなった愛猫の残像を何時までも追いかけられていました。
ネコだけでなく大事なペットを失った時の『ペットロス』はなかなか立ち直る事が出来ないのも事実です。
そんな落ち込んでしまったご主人の心を少しでも癒されるよう、何度か天国へ旅立ったネコちゃんの状態を観せて頂きました。
亡くなって一ヶ月程、過ぎた頃でしょうか?そのネコちゃんがあるメッセージを言葉に乗せて来ました。
『誕生日が近くて私と最初に出会った西の方からまた再びやって来るから・・』
関東在中のご主人とそのネコちゃんは関西のとあるペットショップで出会ったそうです。
前にも他のお客様で似た様なケースを見た事があり、その時も『ペットロス』に苦しむご主人を気遣うように次のパートナーの予見を告げて来たネコちゃんがいました。
今回はもっと具体的で『誕生日が近い』『同じく西の方』とまるで天国に旅立ったネコちゃんの魂が再び新しい命に乗り移り、また主人の元へ戻ってくるような内容にリーディングをした私自身も驚きました。
そのネコちゃんの誕生日まで半年以上ありましたので実際に出会えるのか待つしかありません。
当然、ご主人はネコちゃんのお誕生が近づいて来ると期待に胸が膨らんで来ます。
そしてネコちゃんのお誕生日を過ぎた数週間後、私の夢に『ピンク色の子ネコ』が出て来ました。
ピンクの子ネコ・・現実離れしていますよね・笑。
しかしその夢から覚めた時、これはきっとそのご主人にいよいよ新しいパートナーがやって来る事を教えてくれたのだと思いました。
その夢の話をご主人にお話するとビックリするような事実が解りました。
そのネコちゃんが亡くなった時、お別れするまで赤いバラの花束で囲ってあげようと近所の花屋さんへ走られたのですが、生憎赤色は無くピンクのバラしかなかったそうです。
『きっとピンクの子ネコがemyさんの夢に出て来たのはまさにその時の状態だと思います』
とご主人も驚かれていました。
そして数日後、まさに天国のネコちゃんが教えてくれたような流れになって来たのです。
ある日、ご主人が導かれるようにペットショップへ足を運びました。
するとある一匹の子ネコに目が止まりました。
其処は関東のお店なのに良く見るとその子ネコは関東より西の地域で生まれ、天国のネコちゃんの誕生日も近く、種類は違うのですが、毛並みや色がかなり酷似している子ネコでした。
天国に行ったネコちゃんが知らせてくれた子なの?
半信半疑になって天国のネコちゃんの名前を子ネコに呼びかけると
『にゃあ』と答えたそうです。しかも名前を呼びかけた時にしか返事をしなかったのでその子ネコが新しいパートナーである事を確信されました。
そして今ではご主人にも心の平和が戻り、新しいそのネコちゃんと元気に暮らしています。
今回は『ネコ様』をピックアップしていますけれど、古代から神秘的な存在のネコは単にそのマルっぽい風貌に癒されるだけでなく、こんな感じで普通では考えられない超越した能力も兼ね備えているのかもしれません。
そして混沌とした現代の生活はより『個人主義』の傾向が強くなり、自由気ままに過ごしているネコたちとの距離感が丁度良い所が人気の理由の1つです。
しかも『縁起を担いでくれる』と言うラッキーポイントもプラスされるので
今後『ネコブーム』は益々過熱して行くかもしれませんね・笑。
<エジプトの神・バステト>
太陽神ラーの娘である女神・バステト。
家や人間を病気や魔物から守る強力な守護女神として崇敬されていました。
<招き猫発祥の今戸神社>
イザナミ・イザナギが祀られる東京の今戸神社は近年『招き猫発祥の神社』として有名です。
境内には招き猫の絵馬などがあり『縁結び』として人気があります。
<九谷焼の招き猫>
我が家に鎮座される『おネコ様』は人を招く左手があがっています。
ちなみに右手があがっているとお金を招いてくれます。
手の高さにも意味があって、写真のように高く手をあげているのは『遠方の福を招く』意味があり、低くあげていると『近場の福を招く』意味になります。