美人への道
〜ニッポンの美しい女神たちへ〜 Vol.42
Vol. 42 出雲国は女性を輝かせる聖地・・☆
先日、11月22日〜24日の3日間『出雲国参拝ツアー』を開催させて頂きました。
3年前から年に2回、出雲国の素晴らしい聖地をemy独自の解説付きで巡るこの参拝ツアーは惜しまれつつも今回が最後となってしまいました。
そんな有終の美を飾るツアーのテーマもまさに『美』!
〜稲田姫が放つ本物の美しさに触れて女子力をアップ!〜
と題してまして、出雲国を制覇したスサノオの妻でありながら、あまり古事記に登場しない良妻賢母の女神・稲田姫ゆかりの地を巡りました。
そして今回は『女子力アップ!』と共に、開催日の22日が、『新しい事を始めるのに最良の日』『願い事を叶える』ための新月でもあり、旧暦の上で『神在月』の始りでもありましたので、より皆様の願い事がしっかりと出雲の神々に届くようなルートをご案内させて頂きました。
そんな『新月の願い』を叶えるためにまず向かったのは『日御碕神社』
〜伊勢大神宮は日の本の昼を守り、出雲の日御碕清江の浜に日沈宮を建て日の本の夜を守らん〜
との勅命(ちょくめい/天皇からの命令)を受けた『日御碕神社』はその神託の通り祓いの力が非常に強く、『新月の願い』が神々により鮮明の届くよう、女子たちにしっかりと祓いの参拝をして頂きました。
そして祓われた奇麗な状態で次に向かったのはスサノオの御霊が祀られている『須佐神社』です。
『須佐神社』ではしっかりと『新月願い』に手を合わせて頂いただけでなく、運良く『昇殿参拝』をする事も出来ました。
お祭り前で忙しい中、急なお願いにも関わらず『昇殿参拝』が出来た事は本当にラッキーだったと思います。
これで更に願い事はしっかりと神々に届いたと思います。
そして『願い事を叶える為』には、とーぜんの事ながら個々の努力も必要となって来ます。
神々の前で誓いをたてた『自分』に対して、弱気になったり諦めが入らないよう次に向かったのは勝負の神様でもある『物部神社』へご案内しました。
『物部神社』の中でもひときわ目を引くのは砂金を含んだ珍しい『富金石』で作られた力強い龍神の手水舎です。
そして大きな岩の上に4つの勾玉が彫られていて、その勾玉に触れると『勝運・財運』のご利益があるとされていますので、皆様にしっかりとその辺りも押さえて頂きました。
その時、参加されていた女子たちにお話させて頂いたのですが、私は10年以上前から日本全国津々浦々の神社を巡って来ましたけれど『物部神社』の手水舎程、豪華で力強い手水舎にお目にかかった事はありません。
そんな珍しい手水舎に出会えるのも出雲国ならではだと思っています。
これで初日の参拝は全て終了。この後は以前から女子たちをお連れしたかった最強温泉『温泉津温泉』で宿泊です。
開湯1300年と言う古い歴史を持つ『温泉津温泉』程、泉質も優れている温泉は滅多とありません。
世界遺産『石見銀山』の中にありながら、あまり大掛かりな宣伝もされる事も無い秘湯の温泉郷は全国よりすぐりの名湯の中でも泉質全て『オール5』の高い評価を得ています。
私たちが宿泊したお宿の内湯も源泉掛け流しの名湯ではありますが、大正ロマン溢れる最古の温泉施設『薬師湯』は何とか行きたい所・・。
宴会の後、夜神楽を観にお宿近くの神社へ行くと薬師湯に入る時間がありません。
大迫力の石見神楽を堪能した後、毎回お楽しみの二次会も夜中まで盛り上がり、皆さん寝不足にも関わらず、土日祝は朝6時から開いている『薬師湯』へほぼ全員の女子たちと足を運びました。
出雲までの移動と参拝、宴会と盛り沢山の前日の疲れを『薬師湯』が一遍に取除いてくれます。
全評価オール5の名湯は、免疫力アップだけではなく、内蔵から細胞に至るまで万病に効く自然温泉。
『温泉津温泉』は最高の泉質だけではなく、お宿の女将さんを始めとし触れ合う人々も暖かい方ばかりで沢山の優しさを感じる素敵な温泉郷だと思います。
参加された女子全員が満足されていて本当に良かったです。
そして2日目は、いよいよ今回のメインテーマである『稲田姫』が御祭神の『稲田神社』へ向かいました。
この『稲田神社』はどちらかと言うと神社の横にあり『姫のそば』の愛称で親しまれる『ゆかり庵』がとても有名で、私たちが訪れた日も休日だけあって沢山の方々が朝から既に並んでいらしゃいました。
でも、その奥にひっそりと佇む神社は私たちを暖かく迎えてくれるようにふんわりとした空気が漂っています。
飾り気も無いひっそりとした本殿で女子たちが手を合わせて後、稲田姫が降臨しているかのように皆さん、お顔が柔らかく本当に女性性が内面から浮かび上がって来ているようでした。
その神がその場所へ鎮座されている事には意味があります。
稲田神社の参拝が終わった後、のどかな田畑を歩く先に佇む稲田姫がお生まれになった『産湯の池』へ向かいました。小さな古い鳥居の先に鎮座する小さな池・・。
すると不思議な事に池の周りに皆が集まった時、いきなり風がさささっと私たちの間を通り抜け、色づいた木から葉っぱがパラパラと落ちて来ました。
それはまるで稲田姫が私たちを歓迎しているような感覚に陥りました。
すると女子たちの表情も拝殿で手を合わしていた以上に柔らかくなり、キラキラと輝きながらバスの中に乗り込んで来られました。
こんな不思議な事が起こる事も『出雲国参拝ツアー』ならではの醍醐味です。
出雲にはこんな稲田神社のような飾り気のない、どちらかと言うと地味な感じとなる神社が多く点在します。
しかし、神社の周りののどかな里山の風景は何処なく懐かしさを感じ、忙しい日常の中ではなかなか気付かない『忘れかけているニッポンの魂』を確かに呼び覚ましてくれて、自然の叡智と繋がる事で『本来の自分』や『本物の美しさ』へと導いてくれます。
そして次はスサノオが八岐大蛇退治の後、社殿を建てた『須我神社』へ向かいました。
『須我神社』の名前の由来は、大蛇を退治した後、夫婦となった稲田姫を連れて住む土地を探していたスサノオが、この当地にきて『気分が清々しくなった』と言った事から命名されました。
そしてまたスサノオが稲田姫に歌ったラブソングが『日本最古の和歌』とされる事から和歌発祥の地『日本初之宮』と呼ばれています。
今回のツアー最後にこの神社を選んだのは、稲田姫の息吹を感じ女子力をあげて頂いた女子たちが『女性としての幸せ』を掴んで頂くためにスサノオと稲田姫が夫婦となって最初に鎮座された『須我神社』にお連れしたいと思っていました。
有名な『八重垣神社』もラブパワー炸裂の聖地で個人的にも好きな神社ですが、
今回は『稲田姫』の方にスポットをあてておりますので『愛される女神』ゆかりの
『須我神社』が良いのではないかと思っていました。
(でも結果的に急遽、八重垣神社・神魂神社へお連れ出来たのも奇跡としか言いようがありません・笑)
そしてその後に続いて向かった『須我神社・奥宮』には少し山道を歩いて頂きますが、神々しい3つの磐座(いわくら)が寄り添う様な形で鎮座され、古代日本が崇敬して来た本来の『神の形』を皆さんに感じて頂きました。
古事記の神話に溢れた出雲国には、形あるもの・ないものを問わず、それぞれの心の中に何かしら忘れかけていた大事な物を思い出させてくれます。
参拝ツアーが終わった後、たった2日間の神社参拝でしたけれど心の中はスッキリとされ、活力を見いだし、本当に心の中から楽しいと感じて頂けているようでした。
そんな彼女たちの表情は輝きに満ちていました。
元々、出雲大社は『縁結びの神』として日本全国から良縁を求め、数多くの女性たちが足を運ぶ聖地ですけれど『神々から良縁を授かる』と言うニュアンスより、
日本の魂のふるさと『出雲』の聖地へ身をゆだねる事によって本来の女性の美しさを表面に出してくれるのではないかと思っています。
するとその美しさは輝きを与え、表情も女性的になり結果、良縁へ導いてくれるのではないのでしょうか?!
出雲国・・それは女性を輝かせてくれる聖地。
この3年間、全国の女子たちが本物の神々の息吹を感じ、本来の自分を輝かせるお手伝いをさせて頂き、本当にありがとうございました。
そしてこれは私個人が、出雲の神々とかわした約束(誓約・うけい)でもありました。
今後、参加された女子たちが再び、出雲の地へ参拝に来られる事を心からあつく願っております。
そして最後に企画、運営をしてくださった出雲bijinの小村さん、一畑トラベルの立石さん、第二回目からずっとスタッフとして支えてくださった福間さん、そして楽しいツアー模様を沢山撮影してくれたてっぺいちゃん、そしてそして交通網が不便な中、全国から集まって来てくれた素敵女子たち・・
つたないガイドにも関わらず心から楽しんでくださいまして本当にありがとうございました!
皆様の大切な絆は『縁結びの出雲国』が与えてくれた最高のプレゼントだと思っています!
また何時か、皆様と出雲国のようなまだまだ知られていない素晴らしい『ニッポン』の聖地を一緒に巡る事が出来ますよう、大国主命へお願いしておきますね・笑。
須佐神社の七不思議『塩ノ井』で、塩分が含まれている珍しい御神水を皆様、汲まれていました。
蕎麦屋さんと社務所が一緒になっている『稲田神社』
御守りの数は少ないですけれど、稲田姫らしい素敵な御守りです。
11月23日はお米の収穫をお祝いする『新嘗祭』が須我神社でも開催されていました。
美人への道
出雲国参拝ツアー 終わりと始まり
暑い夏も過ぎ、すっかり秋めいて…と秋を満喫する間もなく冬の足音が聞こえてきそうな今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。 さて、三年前にスタートした出雲国参拝ツア...